Mitsuru氏による在野シナリオ「天下小牧にあり」です。
どうぞお楽しみください。(^^)
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シナリオ背景:
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頼山陽『日本外史』に曰く、「公(家康)の天下を取る、大坂にあらずして関ヶ原にあり、関ヶ原にあらずして、小牧にあり」。
清洲会議で織田家の主導権を掌握した秀吉は、筆頭家老・柴田勝家を蹴落としていよいよ天下への野望を露わにしてきた。
ようやく己が利用されたことを悟った旧主の次男・織田信雄は、秀吉に買収された三家老を謀殺、もはや戦は避けられないところまで来ていた。
一方、今まで信長の陰に隠れて地味な役回りに甘んじてきた家康は、本能寺の変の混乱をよそに甲信地方を版図に加えて陣容を強化。背後の北条家と盟約を固めると、長年の盟友の遺児を奉じて秀吉と争う構えを見せる。
そのころ関東では、小田原北条家と北関東の反北条陣営の対立が先鋭化。北条方の由良国繁は、佐野宗綱からの度重なる誘いに応じてついに反北条陣営への参加を承諾、北条方への攻撃を開始した。
佐竹義重を盟主とする反北条陣営は、中央で後継者の地位を確立しつつある秀吉と連携を密にして、自らの生き残りを賭けた決戦に備えていた。
羽柴か徳川・北条か、周囲の大名も旗幟を明らかにして、次の天下を巡る戦いが幕を上げた...。
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作者コメント:
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小牧・長久手の戦いのさなかに始まります。関東では沼尻の戦い前、九州では沖田畷の戦い後にあたります。
『覇王を継ぐ者』からわずか2年弱ですが、各地の情勢は大きく変化していて、伊達、龍造寺などは当主が世代交代しています。
初期配置は徳川軍と三好秀次軍が戦った白山林の合戦(4月9日)直前に合わせています。可能な限り当時の情勢を忠実に再現していますが、時期的に前後した配置になっている部分があります。
開始直後の長久手における戦闘はほぼ徳川の圧勝に終わりますが、信長の基盤を継承した秀吉はやはり有利です。史実通りに敵対勢力を各個撃破、吸収していくことで容易に勝利条件を満たせるでしょう。
しかし、東西に強敵を抱えているため、同時に攻撃を受けると苦戦することもあるようです。北条、徳川、島津のいずれかが、より大きくなる場合も見られます。
それ以外の大名家にとっては厳しい展開が予想されますが、伊達、前田、蒲生、長宗我部などでも、大勢力同士の膠着状態をうまく利用すれば統一できるかもしれません。
また、個人的に天下統一UPUSのシナリオ(「乱世の覇者」や「覇王を継ぐ者」)の思い入れが強いので、前作「群雄の跫音」と同じく能力値や石高などのパラメータは可能な限りこれらに忠実に設定しました。
ただし、武将の氏名については主に諱または号を使う方向で独自に変更している部分があります。
Ver 4では丹羽家の領土を変更しています。丹羽家は、賤ヶ岳の合戦後に越前、加賀2郡を加増されていますが、同時に従来支配していた若狭、西近江2郡は没収されたという前提に立っています。長秀の死後に減封されて再び若狭国へ復帰するまでの間は、木村隼人佐、堀尾吉晴、山内一豊らが支配した記録が残っているようです。
なお、この変更により周囲すべての城を羽柴家に塞がれる形となった細川家を、従属大名から臣従軍団へ変更しました。
- このシナリオは、『天下統一IIパワーアップセット』と『天下統一相剋の果てシナリオ集』で動作確認ずみです。
- 身勝手Papa氏作『天下統一Editor』とTMapCOM氏作『天下統一マップエディタ』を使わせて頂きました。(バイナリエディタも使用)
- 諸先輩方のシナリオを参考にさせて頂きました。特に次のシナリオは武将データなど大変参考にさせて頂きました。お礼申し上げます。(順不同)
Takayuki氏『天を蓋う瓢箪』
YOU氏『兵共が夢の跡』
永一直人氏『難波の夢亦夢』
- いつもアップデートの動機となるフィードバックをしてくださるGreathelp氏、おやびん氏に感謝します。
- 参考資料
齋藤慎一氏『戦国時代の終焉』 中公新書
- 登場する大名家:
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大浦家 南部家 安東家 葛西家 大崎家
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伊達家 相馬家 蘆名家 戸沢家 小野寺家
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武藤家 最上家 佐竹家 小田家 結城家
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千葉家 里見家 那須家 宇都宮家 由良家
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北条家/○ 徳川家/○ 池田家 織田家 真田家
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木曽家 姉小路家 上杉家 佐々家 前田家
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丹羽家 蒲生家 羽柴家/○ 筒井家 宇喜多家
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小早川家 毛利家/○ 十河家 河野家 西園寺家
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長宗我部家 大友家 立花家 秋月家 龍造寺家
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有馬家 阿蘇家 相良家 伊東家/□ 島津家/○
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上記の大名家名の後に○印が付いているものは、比較的プレイしやすい大名家です。また大名家名の後に□印が付いているものは、ゲーム開始時に登場していませんのでプレイヤー大名家として選択できません。
姉小路家、長宗我部家、島津家は兵農分離を行えません。
プレイのご感想、史実との相違、その他ご意見歓迎します。
ご意見・ご感想大歓迎です。
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更新歴:
- '09/12/23:初公開
- '10/01/04:Ver 2
- 北関東、信越方面の外交関係の修正
- 丹羽家を羽柴家従属大名へ
- 武将の大幅な追加
- 世継の拡張
- その他細かい変更
- '10/01/24:Ver 2.1
- 主に東北、北陸の初期配置、バランスの修正
- 佐々家の家臣を追加
- 羽柴家、宇喜多家の動員率を調整
- 若干の武将の入れ替え、パラメータ調整
- 城改名を調整
- その他細かい変更
- '11/09/28:Ver 4.0
- 西近江、若狭を丹羽家から羽柴家へ変更
- 北条家、里見家、千葉家の境界を変更
- 細川家を廃止、木曽家を新設
- 世継を追加(葛西家、千葉家、小早川家)
- 宇喜多家の当主を交代
- 武将の入れ替え、パラメータの調整
- 改名データの変更
- その他細かい変更
- '12/11/15:Ver 4.11
- 島津義久軍団の士気を調整
- 羽柴家の動員率を変更
- 九州の武将の鉄砲装備数を調整
- 武将の入れ替え(肝付兼寛、梅北国兼を追加)
- 武将氏名の変更(甲斐宗立ほか計9名)
- 武将パラメータの調整(坂井直政ほか計9名)
- 小早川家の継承順位を変更
- 佐々宗能を世継へ変更
- 立花統虎の改名年を変更
- その他細かい変更
- '12/11/20:Ver 4.2
- 毛利家の初期配置、パラメータを調整
- 吉川元春を追加
- '14/02/24:Ver 4.3
- '14/02/25:Ver 4.31
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インストール方法:
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解凍後、「シナリオ開始前のフォルダ」に全ファイルをコピーしてください。
「シナリオ集」の場合、「Da」「Db」「Dc」「Dd」「De」「Df」「Dg」。「相剋の果て」の場合、「Da」「Db」「Dc」「Dd」。「乱世の覇者」の場合、「Da」「Db」「Dc」のどれかのフォルダです。
天下統一のオリジナルシナリオファイルは必ずバックアップしてください。
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作者:
Mitsuru氏
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